2013年9月11日

鬼ヶ島三日月ばかり上がりけり

94・4キロ(9月10日計測)

生まれてくる子供のことを妻が勝手に桃太郎と呼んでいる(男の子のような気がするそうだ、妻によると)。

この子に僕は東日本大震災のことをどうやって話すのだろう。

この子に僕は9・11のテロのことをどうやって話すのだろう。

「日本人は震災を乗り越えてがんばってきたんだよ」とでも?

「テロでは多くの人が死んだけれど、人命を救おうとがんばった消防士の人たちがいたんだよ」とでも?

僕は震災もテロも間接的にしか知らない。でも今妻が聴診器をあてがって心音を聞こうとしているこの子はもっと間接的にしかそれらを知る術がない。僕らはよく知りもしないことを、それでも次の世代に伝えていかなければならない。それはほぼ恐怖ですらある。

しかし桃太郎よ、これだけは僕は直感している。歴史は美談を許しはしないのだ。プロパガンダ以外には。お前は理解するだろうか。

とりあえず吉備団子は(妻が)つくってやるから、お前はお前の正義を(選べるものなら)選んでほしい。

とりあえず父となる僕の正義は目下やせることだから(強引にテーマに戻した)。