アイスクリーム秋風は秋空へ
94・5キロ(9月9日計測)
そのセブン―イレブンではアイスの置かれているボックスに蓋はなかった。
妻は練乳と凍らせた数種類の果物が入っている「白くま」が好きだ。僕は小学生のときから慣れ親しんでいる(そしてその割には今まで一度も当たりが出たことのない)ガリガリ君が好きだ。
今日もまたコンビニに寄ってお茶のペットボトルを買うと、飲み物の陳列棚からレジまでの道筋にアイスのボックスが現れる。
ガリガリ君の梨味が、ハーゲンダッツが、僕を呼び止める。
ボックスに手を突っ込むと冷ややかな白い空気が僕の半袖の腕を包み込む。僕の手は白くま上空からハーゲンダッツを通り、逡巡した揚げ句、アイス売り場の前をどうにかスルーした。ガリガリ君の新商品が出たら、ちょっとぐらつくかもしれない。