鷹羽狩行を修行中15

2017.6.1ふらんす堂刊行
「鷹羽狩行俳句集成」より

 

やっぱり夜は中華でしょ、とみんなで横浜をうろうろ。話に夢中になって、いい加減に歩いていると中華街から全然異なる方向へ。なんだかポツンと一軒だけあるあやしい中華のお店が。

 鴇田さんあんなところに店がありますよ。あの店、なんか看板もショボいし面白そうじゃないですか?いいね、なんか呼ばれている感じがするしね。
うわーいとみんなでゾロゾロと中華へ。
かよのさんがニコニコしながら、私お肉が食べたい、とか野菜食べたいと言うと、あ、僕も食べたい食べたいと乗っかる。出来る男、黒岩くんが、それじゃあお肉を食べましょう、お野菜頼みましょう、と的確に迅速に動く。あぁ、田島さん、紹興酒って駄目ですよ、尿酸値上がりますよ、僕それだけは飲まないんです、と言うと、あちゃー、そうだっけ、そっかぁ、うーん、でも、いいや、薬飲むし。とみんなも僕も美味しく紹興酒を飲みました。紹興酒は痛風になるけど、その代わりとても美味しい。
そのあと二次会で、サイゼリア行こう、行こう行こう、わー、っとぞろぞろとサイゼリアへ。大人になってから行くサイゼリアはとても楽しい。
夢のような横浜の夜。

「十五峯」より。

年迎ふ山河それぞれ位置に就き
よきスタートを。
添へ書きはみな声もちて年賀状
ちょこっとある一行が嬉しい。
かくれん坊の鬼を探しに春の山
鬼笑う、山。
今年またうやむやに梅雨はじまりぬ 
なんとなく梅雨。
牛・馬を洗ひしむかし夕焼川
夕焼川が美しい。今はあるけど、もう感じが違う。
先約のはうを断り年忘
行きたい方へ行くのだ。
初夢をさしさはりなきところまで
ちょっとだけ教えてあげる。
生前の話におよぶ新茶かな 
ネバーエンディングストーリー。
遠目にもそれとわかりて蕎麦の花
遠目にもぞっとするほど白いか。
秋風や寄れば柱もわれに寄り
愛らしい柱。
遺影には申し訳なきほど朝寝
口とか開いていて、ごめん。
百の窓かがやきはじめ卒業歌
毎年のことながら、みなきらきらと。
じゃ
ばーい