「夏のひかり」 江渡華子

「夏のひかり」江渡華子

夕虹や工事現場のあかるさよ
チマチョゴリ地を擦る夏の深くなる
氷菓なめ互ひに冷へし舌をもつ
泡消へしビールタッカンマリ真っ赤
聖五月垢擦る度に乳揺れて
川底は夏のひかりを知つてゐる
風薫るソウルガーデンホテルかな