「頭蓋」 江渡華子

「頭蓋」 江渡華子

さはやかに恋を忘れし我が腕
羊水は涙の塩辛さかも月夜
紅葉かつ散る堅き頭蓋を腹にもち
十月の雨留守番の日曜日
食つても食つても空腹そぞろ寒
黄落やよろこべば腹波打てり
機嫌よく付き合つてやる栗林