「いま光」 神野紗希

「いま光」 神野紗希

アルミ貨の軽さ都会の冬霞
まぶしくて眠たくて冬萌の椅子
数え日の雪となりたる書店の灯
硝子器のひかり階下に除夜の鐘
青空にセーター見せるような伸び
夕焼が好き鯛焼の鰭が好き
道が野にひらけて兎いま光

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