「ひなまつり」 江渡華子

「ひなまつり」江渡華子

風船を目で手で追ひて届かざる
桃の花咲けば人の手恋しくて
玄関に夫婦で並ぶひなまつり
ふらここよ我が行くまで揺るるなかれ
きのふとは違ふ年齢春の月
啓蟄やおしりふき乾きつつありぬ
芽キャベツの層を数へて夫を待つ