「光の木」 神野紗希

ピアノの蓋の金の鍵穴春休
残雪や樹に抱きつけば銀河の香
指揮者老い蝶の高さを眩しめる
芝に浮く小さき松笠春茜
松は影の梅は光の木なりけり
喋り出しそうなどら焼春炬燵
プチトマト母が日記を書いている