2015年7月2日

曇りつゝその雲うすし夏鶯

神保町を歩いていたらTBSの『櫻井有吉アブナイ夜会』のスタッフを名乗る人に声をかけられた。矢口書店の前だった。

曰く、さいきん古書に興味を持つ若者が増えているという内容を取材している、ついてはイメージ映像を撮らせてくれないか、ということであった。ほんまかいな、と思いつつ承諾した。2分ほどアシモフや野田昌宏を立ち読みしているところを撮られた。肖像権云々の書類にサインをしながら(おれはテレビ向きの顔をしているんだなあ……)と思った。

何日かしてテレビ欄を見ていたらどうもそれらしい放送があったので内心ドキドキしながらテレビの前に構えた。嵐の櫻井君の出ている番組だった。妹の影響でおれは嵐が好きだったし、櫻井君とは名前の字が一緒なので親近感があった。句会の披講のときにはいつも「ホリシタカケル選、櫻井翔の翔でお願いします」と言うのだった。

結局それとおぼしきイメージ映像には別の人が映っていた。あのスタッフは他にも何人か撮影していたのでそのうちの誰かだろう。現代日本を代表する二大翔の共演が叶わず残念だった。