『鋭き屋根』 江渡華子

「鋭き屋根」江渡華子

十二月目覚めてまづは笑顔の子
虎落笛日陰あらざる車道かな
風邪ひけば鼻かむ仕草真似されて
冬のテラス煙も湯気も雲となる
ATM長蛇に我もクリスマス
教会の屋根の鋭き去年今年
様々な皿ラップされ夫を待つ