2013年1月22日

副腎皮質ホルモン剤軟膏固し寒

 去年後半の半年間、ある新聞に週一回、エッセーを書いていた。アレルギー体質であるらしく、しょっちゅう顔が赤く腫れたり痒くなったりして、お医者さんに行ってもなかなか治らないという、まるで詩的でない小さなことを書いたのだった。半年間の中で一番小さな話で、「きぬかつぎ嘆いたあとのよい気持」という一句と組み合わせて、「あぁ、ぐだぐだ嘆いてすっきりしたっ! 特別よいことがなくても少々不便があっても、生きていると気持よいことが何か ある。」と書いた。十一月初めだった。
 世の中には親切な方がいらっしゃるもので、エッセーを読んだけれど、こういう病院に行くときっと治りますよと、句集の出版元経由で教えてくださったのである。怪しい者ではないということでご自分の住所その他、ちゃんと書いてくださって、ご自身もお医者さん。ググッてみたら、確かに良さそうで有り難かった。でも、その病院、相当遠いのである。