毛糸玉さびし媼と繋がりぬ
この句、毛糸玉がさびしい? さびしい媼? あぁどちらにしても結局は、双方ともさびしいってことね。さびしい同士だから繋がってるんだ。
そう言えば「じゃんけんで負けて蛍に生まれたの」という昔の句、あれは「アナタはじゃんけんで負けて蛍に生まれたの?」って、人間が蛍に聞いてる? それとも「じゃんけんで負けて蛍に生まれたのよ」って蛍が言ってる? この切れ字の「の」が問題を起していて、切れ字のそこが緊張を促すと、言えなくも無い。
こっちの句も結局は、生まれるってことはじゃんけんで決められたくらい偶然の結果で、じゃんけんで勝っても負けても、それは運動会で、赤チームと白チームに分かれるくらいのことよねえ、って言ってるわけで、どっちに読んでも、言ってる情感や認識は同じだから、これでいいのかしら、と訝ったり肯ったりの二十数年。まだ私の本当の結論は出ていない。