気絶して千年氷る鯨かな 冨田拓也

極北の氷に閉じこめられたままの、遠い遠い昔の鯨。死んだのではなく「気絶し」たまま、千年を超えてしまったことの「きょとん」とした感じが、逆に胸を打つ。一炊の夢という言葉を、現代語に訳すと、たとえばこの句の風景になるだろう。

句集『青空を欺くために雨は降る』(愛媛県文化振興財団)より。

今日は芝不器男俳句新人賞、第四回の公開選考会が行われる。

日時  2014年3月11日(火)午後4時より
場所  産業技術大学院大学(東京都品川区)2階中央ホール(講堂)
入場無料

行けない人も、haiku driveでustream中継されるそうだ。

Haiku-drive HP

注目されたし。