大好きな俳人江國滋は「植物の名前を覚えなくて俳句は作れる」というようなことを言っちゃう。でもきっと旅先や吟行で、「これはなんだろうね」と聞いてはメモっていたに違いない。でなければ、エッセイストなんてやってられない。
吟行にはやはり一人、植物の詳しい人がいると助かる。、、、なんて言ってるから、いつまででも覚えられないんだ。反省。で、誰かが聞く。「あの実はなんだい」「うーん。珊瑚樹の実かな。あ。待てよ。違うかな」と言ってる間に「いや、もう珊瑚樹の実でいいんじゃないですか」という声が聞こえて来て終わる。それでも、うーん、なんだろうね、と考えている人は本当に真面目なひとだなーと思う。
房で見たなら「ああ珊瑚樹」となるのだが、鳥が啄ばんだり子どもが遊びで毟ったりして、あらぬところから一つ出てくると、もうなんなのか分からない。パニック!
2013.9.1「なんだらう」