「さしてゐるごとし」だから、実際には海光はさしていないのだ。しかし、寒卵のほのかにまとう光を、海光になぞらえることで、ひんやりと青々とした光の感じが伝わってくる。ポエティックな比喩だ。
刊行されたばかりの第一句集『一番線』(文学の森 2014年7月)より。誠実さの向こう側に、さらにこの句のような純粋世界が開けてゆく句に惹かれた。
王冠のやうな雲浮く野に遊ぶ
貝の舌伸びて八十八夜かな
青空は鳥を落とさず植樹祭
白日傘立てかけてあり大欅
鶏頭のまはりの空気澄みゐたり
「さしてゐるごとし」だから、実際には海光はさしていないのだ。しかし、寒卵のほのかにまとう光を、海光になぞらえることで、ひんやりと青々とした光の感じが伝わってくる。ポエティックな比喩だ。
刊行されたばかりの第一句集『一番線』(文学の森 2014年7月)より。誠実さの向こう側に、さらにこの句のような純粋世界が開けてゆく句に惹かれた。
王冠のやうな雲浮く野に遊ぶ
貝の舌伸びて八十八夜かな
青空は鳥を落とさず植樹祭
白日傘立てかけてあり大欅
鶏頭のまはりの空気澄みゐたり