姉母似妹母似鳳仙花  坊城俊樹

女は男親に似て男は女親に似ると幸せになるというけれども、結局は女はどんどん母親のようなことを言い始めるものだ。それは昨今わが身にも起きていることだ。(私の場合、外見も父には似ていないのだけれど)
姉も妹も、何だか母に似てきたなと感じるのは、面白さよりも煩わしさがあるからではないだろうか。ちょっとしたことで口うるさく言われる。あー、姉も妹も母のように強い女になっていくのだな、と思う。でもそこに女らしさというか、凛とした強さも見えるのは、季語が鳳仙花であり、まっすぐぴんと伸びた姿が見えるからだろう。

句集『坊城俊樹句集』(平成26年8月 飯塚書店)より。