めなもみのひかりはつかにふゆるかな 瀧澤和治

めなもみは、秋のキク科の植物で、おなもみのように草の実としてくっつくアレだ。うちの庭にも、ばっちり生えている。この句、内容はほとんどなくすべてひらがなで表記されているところに、秋のたよりなげな気分と、静かに満ちている日の光の感じが、出ている。ひかりの「ひ」、はつかの「は」、ふゆるの「ふ」と、H音が続くのも、ふわふわした感じで、ある気分へといざなってくれる。呪文のように唱えてたのしい句。

「今」2014年10月号より。