教え子の訃報や落葉まい上がる  鎌倉道彦

自分よりずっと若い教え子の訃報に、悔しさやるせなさが渦巻く。「まい上がる」という表現で落葉に主体性をもたせ、落葉の最後の力を描いた。風に吹き上げられた落葉は、ありし枝のあたりまで届くが、決して枝にかえることはない。一瞬時間が巻き戻されたような感覚を引き起こす「落葉まい上がる」が、よけい切ない。

「小熊座」2015年1月号より。