人の影枯木の影と異ならず  鷹羽狩行

人の影も枯木の影も、ただの影。非情にもとれる言葉が心地よくひびくのは、枯野という慰めの届かない場所だからだろうか。
枯野に立つときの、多くを求めず、ただそこにいるだけというシンプルな感覚は、言ってみれば木のような気持ちなのかも。

作者らしい端正な一句。「狩」2015年1月号より。