華子さんの俳句のおもしろさは、「おかしさ」に近いと思った。ちょっと変なこと、がよく起きている。そして、物語性というほどの不思議さ、深さはない。いい意味で、浅い。
掲句もそのひとつ。 動物園には、動物を見に行くために行く人がほとんどだろう。それなのに、動物園の入口(私は入場する前の券売機のあたりのところだと思った)で、野生の蛇を見てしまった。君はなんかちがうんだ、ざんねん、という感じがある。蛇は、こちら側の気持ちは知ったこっちゃないという感じで、のそのそと動いている。低い位置から差し込む冬の光も、すこし眩しく、やわらかく、蛇とわたしたちを包む。 このあと、この人はそんなことも忘れて動物園の中の蛇に興奮するのだろう。
シンプルで、おかしい。