わたしが通っていた小学校の校歌は、「波もしずかな~」とはじまり、「潮風そよそよ窓辺に吹けば」と続いていた。確かに、学校から歩いて何分かの海は、校歌によって輝かされていたのかもしれない。いや、でも、「輝かさるる」という措辞は大袈裟だ。すこし皮肉めいてきこえる。一見、爽やかで美しい句のように思えるが、ちょっと毒がある。その毒が、なぜか心地いい。「楊桃」のもつ艶っぽさ、深い色が、この句に奥行きを与えている。
さて。この10日間、る理さんの俳句を読んできました。
自分に対しても、読者に対しても、俳句に対しても、どこまでも正直で。媚を売らない。正直であるがゆえに、ちょっとした気だるさがあり、しかし、その気だるさまでも正直さとあいまって魅力的になる。
そんなことを考えつつ、る理さんの俳句を愛しすぎてしまったかな、と。ちょっと反省。
では、明日からは紗希さんの俳句を読んでいきます。