一句できさう嚏を我慢して 山根真矢

「花洛」(詩客2011年12月9日号)より。

何か思いつきそうになったときに、くしゃみがでて、「何だったけ」となることは、少なくない。きっとくしゃみと一緒にアイディアも出てしまうのだろう。いや、そんなことはないのだろうが、なんだかもったいないような気がして我慢する気持ちがよくわかる。一句できそうなら、なおさらだ。だからと言って、くしゃみを我慢するのは気持ちもよくないので、早くすっきりしたい。少し焦りながら、ノートに向かう姿は、かわいい。