月眩しプールの底に触れてきて  佐藤雄志

2012年俳句甲子園の最優秀句である。開成高校Aチームは、大会準優勝チームだ。
少し甘めの情景だ。夜のプールという非日常的な環境。
大学生の時、近くの高校のプールに友人ともぐりこみ、映画を撮ったことがある。夜のプールは透明度が高い気がして、でも当たり前に暗くて、穏やかに揺らしても音が鳴る水に、いけないことをしている(セコム飛び越えたし)ドキドキがさらに増した気がする。プールの塩素の匂いが、月の清涼感を際立たせていて、爽やかで気持ちのいい一句となっている。

俳句甲子園ホームページより。