競馬場なのか、それとも阿蘇にでも旅しているのか。女二人で馬を見に来たという行為は、特に何を意味しているわけでもないのだが、春の熟した風の中で馬の体温を嗅ぐ女たちは、まさに春という季節の深いところへと手が届いているような感触がある。
徳島が本部の結社「藍花」主宰。第五句集『花樗』(角川書店、2012年10月)より。
冬の波どかーんと坂本龍馬立つ
踊り子の手甲の紐を銜へ結ふ
若者に銀の十字架樟若葉
歳晩の珈琲豆を深煎に
花ミモザ産直市の桶に咲く
競馬場なのか、それとも阿蘇にでも旅しているのか。女二人で馬を見に来たという行為は、特に何を意味しているわけでもないのだが、春の熟した風の中で馬の体温を嗅ぐ女たちは、まさに春という季節の深いところへと手が届いているような感触がある。
徳島が本部の結社「藍花」主宰。第五句集『花樗』(角川書店、2012年10月)より。
冬の波どかーんと坂本龍馬立つ
踊り子の手甲の紐を銜へ結ふ
若者に銀の十字架樟若葉
歳晩の珈琲豆を深煎に
花ミモザ産直市の桶に咲く