今川焼あたたかし乳房は二つ  飯田龍太

何作っとんねん、と突っ込みたくなる句だ。山本健吉は『現代俳句』(角川書店)でこの句をライト・ヴァースの典型だと指摘したがまさにその通り。今川焼のぬくもりに、乳房のあたたかさを思い出しているのである。「乳房は二つ」という、いまさらわざわざ言う必要もないような自明のことをあえて書くことで、おかしな味わいが出た。
さて、では今川焼はいくつあったのだろうか。