川上に、梅の咲いた闇があるのだ。冷たい川風に含まれるひとすじの梅の香。すがすがしい空気を胸いっぱいに吸い込めそうな一句。闇が空気の冷えと梅の艶を伝えてくれるのだが、しかも「あたらしき闇」であるところに、もう冬ではない、春がやってきたことをしんしんと感じるのである。
「弦」36号(2013年4月)より。
川上に、梅の咲いた闇があるのだ。冷たい川風に含まれるひとすじの梅の香。すがすがしい空気を胸いっぱいに吸い込めそうな一句。闇が空気の冷えと梅の艶を伝えてくれるのだが、しかも「あたらしき闇」であるところに、もう冬ではない、春がやってきたことをしんしんと感じるのである。
「弦」36号(2013年4月)より。