心太すすり何かを忘れをる

\コインロッカーの話です/
話題を持っていかれる可愛い鞄
¥6000/@ライチ/布
先日、実家に帰る前に大阪に寄り、関西にいる高校のときから仲良しの友達に会った。
大阪駅で会うなり二人とも大興奮で、とにかくまずコインロッカーにわたしの重いスーツケースを放り込もう。話はそれから。ということになった。
駅のコインロッカーを一つ借りてお互いの荷物を詰め込んで、身軽な状態でカフェに行ってパンをたべまくったり話をしたりお買い物を楽しんだ。
私が徳島行きのバスに乗る時間が近づいてきて、二人で荷物を取り出しにコインロッカーの前まで行く。
「あれ?鍵まーやが持っとるよな?」
「またまたw康子やろ」
「え、そうだった?」
ごそごそごそごそ
「ない笑」
「うそじゃ!まーや絶対閉めてない!」
たまに見る「コインロッカーの前で鞄やポケットをひっくり返して鍵を探している人」。
まさに私たちがその状況だということがおもしろくなって、げらげら笑いながら大変だ大変だと鍵を探した。
それぞれ200円ずつお金を入れたところまでは覚えていて、そのあと私も彼女も鍵を「回して抜く」ところの記憶が全くない。
とにかく久しぶりに会って楽しくてわくわくしてお互いトランス状態だったのだ。記憶をなくすほどに。お互いこういう場面であまり鍵を持つ担当にならないタイプの人間なので暢気に荷物を入れてわちゃわちゃしていた。
こんなんで今までどうやって生きてきたんだと。
ポケットも、お財布の中も鞄の中もどこにもなくて、
「バス間に合うんだろうかな…」とか
「最終コインロッカーこじあけてもらうことになるとしたら、一体いくらぐらいかかるんだろう…」とか
「そもそもこの鞄広げて探してる場所は、私たちが荷物を預けた番号の前なんだろうか…」とか
「『このコインロッカーなんです!』なんて確実に言えないよ…だって鍵持ってないもん…」とか
色々冷静に考え始めた頃
「さっき忘れ物センターみたいなところあったよなぁ、あそこに聞いてみよう!」
なんとなく私は思いついた。
もう全然箸が転がっても可笑しい年頃なんかでもないのに私たちは、さっきちょうど忘れ物センターの前を通った時に「こんなところに忘れ物センターがある!」ってなぜかそんなことで笑っていたのを思い出したのだ。
ナイスその時の笑いの沸点の低さ。
そしてまさかまさか、そこに無事保管されていたのだ。
優しい関西人が「鍵ささってるのに中に荷物がありますよ」と巡回の警備員に言ってくれて、保管されていたそうだ。
私たちがちゃんとお金も入れていたので、無賃で荷物を預けようとしたのではないことも理解してもらえ、無事荷物は手元に戻ってきた。
思えば今までそんなことばっかりの私たちだけど、しっかりした周りの人に支えられてきたのだろう。。
ああ…
荷物を持って逃げられたり、鍵だけ外してゴミ箱にぽいっとされていたり、いろんな人がいるはずなのに、
私たちのロッカーを開けたのは幸運にも忘れ物センターへ届けてくれる優しい人でした。
ふう…
「朝のホームルームぎりぎりにがやがや教室に入ってきて
帰りのホームルームが終わったら誰よりも早く教室を飛び出す」
ある時私と彼女の悪友ぶりを、彼が誰かにこう説明していました。
ちゃんと生きていかないとな…