第三回田中裕明賞授賞式

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2012年、夏のとある日。飯田橋で待ち合わせた紗希・る理は、ちょっくら餡蜜(も夏の季語よね)などをつついたあと、小石川後楽園へと向かった。

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そう、第三回田中裕明賞授賞式(ふらんす堂主催)に参加するためだ。

田中裕明賞について ふらんす堂HP内

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30人入ればいっぱいという会場には贈花の香りが満ち、外を見やれば新緑の庭園。あたたかな雰囲気の中にも、厳かな空気が漂いはじめて、まずは授賞式。

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ふらんす堂社長・山岡喜美子さんから、第三回田中裕明賞受賞者・関悦史さん(句集『六十億本の回転する曲がつた棒』)に賞状贈呈。また、田中裕明夫人・森賀まりさんから、記念品が授与された。

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とりあえず、ワンポーズとっていただきました。関さん、ありがとうございます。

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続いて、選考委員のひとり・小川軽舟さんから、関悦史さんの句集に決定した経緯についてのお話。ほかに、選考委員は石田郷子さん・岸本尚毅さん・四ツ谷龍さん。

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会はまもなく宴へ。ロの字に作られた席に座り、お膳をいただきながら、一人ずつお祝いスピーチ。

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まずは、第一回田中裕明賞受賞者・高柳克弘さんが乾杯の音頭を。関さんとはじめて会ったときの思い出など語る。第二回は受賞者なしだったため、高柳さんの次の受賞者が関さん、ということになる。

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る理・紗希も挨拶。関さんとは、勉強会でご一緒しているメンバーでもあるし、twitterなどでつぶさに生活を知っているから、受賞は本当に嬉しい。

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最後に記念撮影。

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関さんと田中家のみなさん。右が森賀まりさん、左のお若い二人が田中裕明さんの娘さん。

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左から高柳克弘・押野裕・関悦史・前北かおる各氏。紗希・る理もお邪魔して一枚。

関さんと田中裕明さんの作風は全然違っているように見えるけど、二人とも、生きた時代の空気を自らの俳句に吹き込んで、新しい俳句の手触りを求め続けたところが共通している。

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授賞式の看板になった田中裕明さんの写真と、関さんのツーショット。ほら、笑顔の雰囲気もなんとなく似て…る?

・・・おまけの二次会編!

サイン本

ちゃっかり句集にサインをもらうる理。
副賞のモンブランの万年筆にはまだインクが入っていなかったけれど、添えて。

えびせん

る理にえびせんをくわえろと言われ、紗希と関さん。ひよこ度が高まってます。

田中裕明賞冊子

『第三回 田中裕明賞』の冊子は525円で、ふらんす堂オンラインショップなどで販売中。

選考座談会も相当数ページをさき、非常に丁寧に行われていて、各選考委員の俳句観が次第にあらわになるところも楽しい。また、授賞式当日の日中に行われた選者・受賞者・候補者による吟行句会の様子も収録。そしてさらに、実は当日のスピーチの内容もすべてまるっとテープ起こしされて収録されている。こんな冊子も珍しいのでは?

ということで、詳しくはこの冊子を見ていただければ、なのだが、写真から、会のあたたかな雰囲気が伝わればと思います。

〈終〉

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句集購入方法は、web shop 邑書林 → 関悦史『六十億本の回転する曲がつた棒』

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