夏野の広大さは、不意に恐ろしいものとして見えるだろう。鋭く高い草が猛々しく風に吹かれたりしていれば、まるで何かの鬣のようだ。
しかし、ミクロな着眼で見れば、それは穏やかなのだ。どれだけ猛ろうとも草で、そして、波立っている。子細な風景から、真逆の印象を引き出す。
「何も怖くない」という呼びかけは子どもに向けられたものだろう。優しく教えるまなざしが、そこにある。
カテゴリー: 安里琉太
安里琉太が、江渡華子・神野紗希・野口る理の俳句を読む。2016年5月連載。
安里琉太が、江渡華子・神野紗希・野口る理の俳句を読む。2016年5月連載。
夏野の広大さは、不意に恐ろしいものとして見えるだろう。鋭く高い草が猛々しく風に吹かれたりしていれば、まるで何かの鬣のようだ。
しかし、ミクロな着眼で見れば、それは穏やかなのだ。どれだけ猛ろうとも草で、そして、波立っている。子細な風景から、真逆の印象を引き出す。
「何も怖くない」という呼びかけは子どもに向けられたものだろう。優しく教えるまなざしが、そこにある。