兎月をGET①

2006.8.22産経新聞出版発行
近義松編著『俳人兎月集』

ネットで本を買うのが苦手です。いや、一番便利な方法なのはわかるんですが、こう、なんか味気なくて•••。

書店でたまたま見付けた句集なんかが案外人生に左右したりするかもしれません、多分。

僕は数でいくとそんなに多くの俳句の本を持ってないと思います。きりんのへやを書いてるから、ものすごーく本が山積み、とか思われてますが、そんなにありません。貧乏暇アリ、というやつです。うちの師匠、句会に行くと良い事言います。「句集でも歌集でも価値のあるものにはお金を払い読みましょう」そう、みんな買わないから俳句の本が売れぬのです。

本屋に行きア行から順にツーっと俳句の本の背表紙を撫でていくのが好きです。あぁ、お前、こんなところにいたのか、とか思いつつ触れていく、これが楽しい。

えぇ、はい、楽しいですよ。

えーと、どうしようかな、何書こうかな、あ、これなんて良いじゃんと本棚から取り出したのは、『俳人兎月』という新刊で買った本。そうです、大島兎月さんです。新潟で活躍していた俳人です。当時の新潟俳壇はそりゃ熱くてですね、みづほ、素十、今夜さん達が活躍していたところです。
はい、読んで行きましょう。

田の隅を濁して立ちし水鶏かな

水鶏が立った。クララ的な。

持つて来し本も読まずに夏休

贅沢とは、ぼーっとできる時間。

猫の子の咬へて来たる蝗かな

良かれと思って

春雪のどこか明く降続く

明日があるさ、ほんとある

ローソクを囲んで忘年句会かな

明るく、少し暗いかな

囀の大きな群の飛び行けり

これ好きな句です。命が愛おしい。

蝙蝠の出ている家に帰りけり

もっと言いようってもんがある。好きな句だけど。

豚小屋にかぶさり咲けり南瓜花

なんかしっくりくるブー

一本の銀杏落葉に墓あまた

まいりませう

風邪の子の休みつづくる机かな

んっ、とか言いつつプリントを届けて欲しい

さぁ、兎月さんの句、年代順に引用しています。どう変化していきますかね。あ、この本はまだ買えると思います。オススメです。

じゃ

ばーい