黄色い炎①

平成7.2.25 花神社発行
花神社コレクション 鷲谷七菜子

月が良いって聞いたもんで、さぁ月見だとA子と一緒に浅草をぶらぶらして、せっかくだから村上さんに会いたいと言う事になり、村上さんに連絡すると…

「八時には帰るのでいらっしゃい、でも明日旅に出るので早く帰ってね」

とメールがいただき、やったねと言うわけでビールを買ってA子と二人で村上さん家の下で飲みながら待っていました。

村上さん「CDいる?」
麒麟「ください」
村上さん「一茶いる?」
麒麟「あ、ください」
村上さん「鷲谷先生の本いる?それ三冊あるから」
麒麟「あ、好物です、ぜひください」
村上さん「全句集はあげない」
麒麟「ちぇっ、まぁなんとかするから大丈夫です」
村上さん「DVD観る?貸そうか?」
麒麟「観ます、お、どれどれ…」

DVDを10本も借りましたが、まだ2本しか観てません。

いやー、お土産(主に本)たくさんいただき、村上さん家のお酒をごそっと飲み干し、良い気分でA子と帰りました。

今年はほんと良い月でした。人の家で帰って来るのを待って、やあやあ、お帰りなさいまし、なんてやるのはたのしいもんです。村上さん、お邪魔しました、また遊んでください。

さて、鷲谷七菜子さんの第一句集『黄炎』を読んでいきます。

春雨のこまかきゆふべ琴を売る

売った事ないなぁ、琴は。

絹糸のしろきを鳴らす秋燈下

「しろきを鳴らす」だなんて、深水の美人画みたいに美しい表現。美も大事なような気がしてきました。僕もたまにはこういう句も詠んでみたい。

筆耕や足袋ぬぐことも片手もて

僕には絶対出てこない上五なんだろうなぁ。人それぞれ自分に向いている美意識というものが必ずある。僕にも何かある、と思いたい。

たまゆらの端居の身にも闇せまる

闇は綺麗にスーッと来る。この句集にたびたび現れる「夜」をイメージは、どれもうっとりする。

虫鳴きて海は暮るるにいとまあり

いとまを楽しもう。

われを見る深きまなざし雪降るなか

黒き瞳。

壺の梅夜は黒髪の冷えにけり

シャンプー何使ってる、とかでなくて黒髪綺麗。

秋風やわが表札の女文字

どどん!人は覚悟、人は美意識、句集は黄炎!!

ということなので良い句ありすぎて次も『黄炎』やります。

じゃ

ばーい