俺が雉子郎③

昭和59.1.21講談社刊行
『吉川英治全集 53』より

くはぁ~、千葉です。空が広いです。

妻A子の実家は千葉にあり、昨日A子家で三回目のお泊りをさせていただきました。
西村家は朝が早いためいつも五時間も寝れないのですが、昨日はなんと11時間も寝る事ができたので、僕も大分A子家に溶け込めてきたのでしょう。A子母様は絵本の読み聞かせが趣味でして、可愛い絵本や詩集、図鑑がもりもりあります。

「ごろごろにゃーん」とかいう絵本が素晴らしく何度も読んでしまいました。ご飯やおやつもたくさんいただき、つやつやとして今麒麟村へ帰っていくところです。

じゃ、帰りつつきりんのへやでも書くかな、雉子郎さんの川柳、三回目からです。

珈琲の香にさへ酔ひぬ恋すれば

ピュアとは幸せ

女等は三味線持てり雨来れば

いつものあれ頼むよ、なんて言ってみたい。

秋夕べインクの沁みた古畳

敷金大丈夫かな、という話ではない。

飯が旨いに止まれり俺の秋

昔、「俺の塩」というインスタント焼きそばが好きだったなぁ、関係無いけど。

世辞なども云ひ得る吾となりにけらしな

なりにけりしか

終電車我が胸の如空虚なる

早く帰ってくださいな

二代目が潰すだらうと左官塗り

ま、だいたいそんなもんです。

貧しさもあまりの果は笑ひ合ひ

てへ、でも貧しさでも過ぎ去る事が出来れば笑えます。あ、多分。

どん底の人に不思議な顔の光沢

僕がマズイのは、貧乏な事じゃなくて、ま、いっか、と思ってる事なんでしょうね。

じゃ、今日はこのへんで

ばーい