平成七年十月三十日 角川書店発行
飴山實句集『花浴び』より
昨日、古志の仲間の千方さん石塚さんとかとゴクゴク飲みまして、同じ飲み屋にはしんさんや冬眞さんやいつも飲んでる敦子姉達がゴクゴク飲んで、さらにうさぎさんや小石さんと愉快なメンバーでゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク…。
えーっと、なんで僕古志入ったんだっけなと、ぼやああんと思い出しました。まぁ理屈じゃないし理由はいくつかあるんですけど、その理由の一つが…
先生の先生が飴山實
という事でした。当時何にも知らない僕には、潔癖で孤高な職人肌の作家という印象があり、へそ曲がりな僕は
渋くてカッコいい
と思ったのでした。でも正直20歳の頃、まるでわかんなかったですね、飴山實の俳句の魅力。頑張ってわかりそうな句を探したり、多分良いんだろうと思う、と信じこもうと思ったり…。そう、僕結構マジメなんです、言われないけど。
今日久しぶりに飴山實の『花浴び』を読み返してみたいと思います。時間が経つと、昔なんとも思わなかった句に立ち止まる事があります、だから読むのはやめられませんな。
墓ありて人のぼりゆく花の山
墓参りはほのぼのとします。年々お墓参りでほのぼのとするようになったのさ何でなんでしょうね。
山ふたつむかうから熊の肉とどく
ひとはしり雨あり木賊みどりよき
こんな気持ちの良い景色は現実なんでしょうか。鬼平なんじゃないでしょうか。ひとはしりがたまらん。
雪吊の香にさそはれし豆腐茶屋
そんなカッコイイ人居ないでしょう。いやいやいやいやー、いや、でも良い、すごく好き。雪吊の香かぁ。
出雲から紙来て障子あらたまる
出雲と白。紙、紙、神?ううん、紙。なんだか清らかです。
蜂の巣のころがつてゆく秋の風
空っぽ感が良い。
飴に似て鮴(ごり)は姿を食はせけり
ゴリ?ううん、鮴。好きな食べ物は鮴です。ゴリ?ううん鮴。鮴はゴリと読みまする。
禅堂へ入らむ蟹の高歩き
高歩きがとても蟹っぽく楽しい。
わが墓とおもはで洗ふ草の花
ほんとに違うわけではない。
けふはけふの山川んゆく虫しぐれ
けふはけふのって虫しぐれっぽい。
花浴びし風とどくなり魚籠の底
男はついに魚籠に凝る。多分。
今年もなんだか楽しく生きていけそうです、多分。
じゃ
ばーい