橋さんと言えば?◯石さん①

平成15.11.20 沖積舎発行
橋閒石全句集より

久留島くんが東京に来てくれたので、越智くんと三人で浅草をぶらつきました。村上さんはナニカの稽古があるとかで遊んでくれませんでしたので、つまんねぇや銀座行こう銀座って事で夕方の卯波にお邪魔しました。

まだ開店前の時間にコソコソ入って、ねぇねぇ入って良い?と宗男さんに甘え卯波で飲んでると、ニコニコしながら宗男さん、びっくりする事を言うじゃありませんか…。

宗男さん「麒麟くんって短冊に俳句書いて毎月奥さんに渡してるらしいじゃん、僕に出来る事はこれぐらしかないから、とか言ってさ」

いや、してないよ!そんな事!!えー、何それ!?え?違うの?そんな感じで皆に言っちゃったよ。えー、波郷じゃないんだから、字汚いんだから短冊なんか書かないよ!

毎月書いたりはしておりません。

えーと、何か面白いものやろう。橋閒石の全句集を読んでいきましょうかね。今日は第一句集の「雪」から。

句集「雪」より

母の背に匂ふ焼野は暗かりき

思い出に匂いと色あり。

朝食みし京菜を宵の随筆に

良い暮らし。楽しい暮らし。暮らすという事を楽しまないとね。

目つむりて剃られゐる子よ朝燕

素直な子をなでなでしたい。朝なところが清々しい。

蓬摘む人は古墳と答ふのみ

あまり興味ないのが地元の人。

永き日の広き屋敷を預りし

これ好きな句です。主人が帰ってくるまで遊びたい放題です。

蓑虫に園丁独語して去りぬ

みんな辛い、それぞれ辛い。

書に倦めば寒鮒釣のいつかゐる

こういう時の寒鮒釣ってほんと楽しそう。いや、僕だけかなぁ。

秋蝶の憑く風呂敷の濃紫

こんなん憑きました。

雪降れり沼底よりも雪降れり

この句あたりが「雪」だと一番有名ですかね。ヤミツキになる人がたくさん居るカンセキ俳句の魅力の根っこみたいなものは、「雪」の頃からあったんでしょうね。それが何なのかはうまく言えないし、言えたらつまんないんだろうけど…。

それじゃ

ばーい