2013.9.10 ふらんす堂発行
深見けん二句集『菫濃く』
母の調子が悪いと聞いて、休みを繋げて大慌てで尾道の実家に帰ってきました。お陰様で母は大丈夫そうです。A子が実家で200点ぐらいの出来た嫁をしてくれるので、父も元気になってくれて助かっています。今日はA子と庭に向日葵の種を蒔きました。人間は、希望のある事やってるうちは元気です。
一冊、何か元気が出る、希望のある句集を持っていこうと選んだのが、『菫濃く』です。皆良い句集と言うでしょうが、僕も言います、これ良い句集です。
鯉の背におたまじやくしの乗りそこね
ぽろり。
かけつこに負けて草笛にも勝てず
ぜーんぜん気にしなーい。
衣被なかなかうまく齢とれず
好きな句、渋い。作品と年齢は無関係で良いと思うけど、若者の作じゃ、味わいがない、いや、作れないか。
秋風や大きくなりし蟻地獄
どーんどん。
菖蒲湯に沈みてよりの雨の音
ぱらぱらと。
子に持たす大きな鋏墓参
立派になったなぁ。
右左大きな鏡初稽古
俳句史上最高の太極拳句。右から左にすわ~っと動いている感じが良い、良いし、めでたい。
二人ゐて少し離れて袋掛
黙っていてもわかりあってます。
よく食べる老人元気秋の山
そして、太極拳。
人生の輝いてゐる夏帽子
句集中一句ならこれ。こう詠めるような俳人に、もしくはこう詠んでもらえるような人になりたいもんですが、道は遠いなぁ。でも、だから楽しい。この句を読むたびに、なんだかじーんと、嬉しくなります。
じゃ
ばーい