毬毬手毬唄

平成26.7.24 文學の森発行
吉村毬子句集『手毬唄』より。

いやー、きりんのへや301回目です。まぁコツコツやっていきます。

昨夜は飲み過ぎたなぁ。そう言えば父がよく言うのですが

お酒を飲んではいかん。お酒を飲むと馬鹿になる。これよく父が言います。

ちなみに父はもちろんお酒飲みます。

お酒を飲むと馬鹿になる、怖いなぁ。

師からは昔

飲み過ぎると、体を壊す、信用をなくす、だからいけない。

と言われたことがあります。

…怖いなぁ、酒。

えーと、なんか素晴らしい句集でもやりましょう。吉村毬子さんの『手毬唄』読みましょうか。ここ数年で最も美しい句集だと思いました。装幀も句も。絶対オススメですので是非皆さん読んで下さい。

さて、いくつか紹介します。

水底のものらに抱かれ流し雛

わらわらがゆらゆら。

鍵盤に触れる指なし卯の花腐し

俳句やってるから慣れてるけど、卯の花腐しって不思議な言葉。

羅や水になる魚舎利の魚

ギョ。

しづかに毬白き夏野に留まりけり

つーと、すっと。
あ、毬の句がたくさん入ってますが、どれも素晴らしいです。

昏がりの雨乞ひ唄の女書かな

細い字で、びっしりと。

妹もゐる花降る刻の毬投げよ

おほほ、にょほほ。

母は虹の橋より般若を降ろす

はい、降ろすよ、般若を。

毬つけば男しづかに倒れけり

これも好き。毬がどれも妖しくて美しい。

毬の中で土の嗚咽を聴いてゐた

そうなの?ごめんね、出ておいで。

蝶探す海の真闇が待つてゐる

ひろーく、暗く、美しく。

剥製の母が透けゆく昼の虫

お、お母様!?の剥製が!?

櫻狩ひとりひとりの浮遊かな

ひゃっほーい。ひゃっほーい。

どの神も海を一枚づつ剥がす

べろーん。

水鳥の和音に還る手毬唄

最後も手毬唄。堪能しました。

はい、じゃ

ばーい