2001.2.1 川柳木馬ぐるーぷ発行
「現代川柳の群像」より
「八時にしんじくで」
と村上さんからメールが来たので、歌舞伎町の方で待っていると、背後から滑らかな蹴りが…。痛っと振り向くと、もう出来上がった姿の村上さん。
これは危ないなと思って、ちょっとだけ飲んで、解散しようとしたら、まだ飲みたい村上さんが鞄をゴソゴソしてペンケースの中から高そうなボールペンを取り出した。
僕が死んだら形見に思え、とボールペンを渡し、それでも僕が、じゃ、帰りますね、と言うと、僕に何かあったら麒麟のせいだぞ、祟るぞ、と言うので、じゃ、ボールペンは貰っておきますとペンをくるくる回しながら駅へ。
僕もまだ飲みたかったけど、これ以上飲ましたら村上さん帰れないだろうと思って、まぁ、たまには早く帰るかと電車を待っていたら電話が、もちろん村上さんから。
あー、目の前に鰻屋が、麒麟に食べさせてやろうと思った鰻が。…俳句と妻とどっちが大事なんだ!所詮麒麟はそこまで止まりだ、はい、バイバイ!
↑
簡単に言うと、戻っておいで、まだ飲もうよ。という意味です。
ボールペンを返してあげようか、何かの記念として貰っておこうか、考えているところです。
さ、川柳の続きです。今日のはとても僕好みの作品。
金築雨学
お祈りをうしろの人が聞いている
ふーん感が良い。
庭の方から友人はやって来る
やぁ。庭の方ってなんだか可笑しい。
憶えていない時間が五分ずつ増える
やがてだんだん憶えていない。
美しいけものと春の河を渡る
春うらら。
鉄棒の手が放せない人といる
関係無いけど、安全地帯「プルシアンブルーの肖像」好きです。
本屋から出るとギラギラした祭り
祭りには参加しない人の。
歯ブラシがすっかり弱りきっている
歯ブラシ「とっくに無理です」
石臼が一回まわる一つの輪
のどかに、楽しい。もう一回。
船ゆらり危うきものを乗せている
そういえば僕泳げないので、船から落ちたら厳しいです。でも船も海も好きです。
愚かさを大切にする春の蟬
愚かさもまた尊いもんです。多分。
心ならずも自転車の横倒し
NO!
枕から頭を落とす二度三度
痛い、痛い、そして痛い。
今日の良いですね、かなり好きな世界です。
じゃ
ばーい