ぎょぎょ、もくもくもく12

2013.9.14青磁社刊行
『魚目句集』より

 

京都三条の伏見というお店が五月末で閉店ということで、思い切って仕事を休んで飲みに行きました。

結婚四年目になりますが、入籍した日に最初に訪れたのは銀座卯波の側の幸稲荷、で卯波もちょっと覗きました。
新婚旅行では祇園の米さんへ寄らせてもらいました。その時、京都で宿をとって、連日飲みに行っていたのが三条の伏見。

永遠に続く場所なんてないので、訪れたい場所には無理をしてでもたくさん訪れた方がいいなと。

第五句集『草心』より。

初夢のいきなり太き蝶の腹

代表句ですね。いきなりの大迫力。

一月の瓢簞のこの酒のゆれ

瓢簞を一年中吊るしているんですが、瓢簞は冬とよく合います。

三日ほど漂ふ蔓や夏火鉢

三日ほど、休みたいなぁ。

経本をとるに梯子や日向水

高いところに。

昼寝してゐしが日に出て草を抜く

たまには働く。

踏みあるくものに塔影天涼し

天が良いですね。空気が涼しい。

巣をあるく蜂のあしおと秋の昼

がさごそ感。

水も晩夏まつ赤な紙の流れけり

紅い花ってのはつげ義春。

数珠を手に一人二人のもみぢ狩

みんなで違ってみんな数珠。

つれ立ちて神来る音や枯葎

神様はぞろぞろとくる。

花桶を手にゆるゆると山紅葉

花桶で一気に楽しそうに。

ぬる好きか熱好きかさて春の月

風呂も熱いの、酒も熱いの。

雨粒のはじめの音を春焚火

春が実に効いていますね。

笑ふ一休たけのこの立つ雄々しさよ

幼い頃のテレビの影響で、一休さんはあの一休さんのイメージがいつもちらつく。陳念は良き名と思う。

高虚子の葉書三行吊しのぶ

通はこう呼ぶ、高虚子。

じゃ

ばーい