名前カッコイイ細川加賀 1

角川書店平成五年刊行『細川加賀全句集』第一句集『傷痕』より

いやー、筋トレ始めたんですよ、ぶくぶく太り始めてこりゃイカンよ、という事で…。

腹筋がですねぇ…、20回ほどしか出来ない、そんな馬鹿な!?20回ほどで背中がヒヤリとして、なんかバキリとどっか壊れそうで20回でとにかくやめて、背筋をする、これは腹筋よりは楽なので30回する、でこれを2セットやる、ささやかながらやる、地味であまり面白くないんですよこれが…。

で、他にシャドーボクシングもどきをやる、意味があるのかわからないこのシャドーボクシングもどき、これは案外楽しい、ブンブン、シュ、それっ、アッパー、ぶ~ん!左右左右ボディ!

そのあとキックの練習をします、素直に走りに行けば良いのに、なんだかそれは嫌なんです、一人でこんな静かなとこ走ってたって寂しいじゃないですか…

ぶんっ!ぶんっ!はぁはぁ…、ぶんっ!速い右そうでもない右!ぶんっ!

何の意味があるのか不明だけれどとにかくやっています。

で、晩飯は野菜だけにしたら、もう気が狂いそうで…。六時以降は水だけという鉄の掟を…

あぁ酒が、酒が飲みたい、そしてピザポテトが食べたい…

でもとにかく今3日で2キロ近く落としました、なんとか5キロは落としたいところです。

でなんだっけ?俳句?あー、はいはい、俳句ね、やる?良いよー、やりましょう、細川加賀やろうかな?皆さんあまり読んで無いでしょ、面白いですよ、はい読もう読もう。今日は第一句集『傷痕』から

遠足の子に白波があるばかり

昔の遠足は、渋し

あたたかき芒と知らず触れにけり

気持ちがあたたかくなったですよ

独り病めば春蚊ささやく鼻の上

あぁ寂しいぜ、でもパチン!

羽蟻の夜軍歌猥歌とわかちなし

やぶれかぶれの美しさもある

餠の黴むらがるばかり共稼ぎ

苦労をかけてすまんな、愛してるぜ的な

草萌えてチャップリンめく古靴よ

タララランタラララン♪

湖の香の糸瓜を垂らす大切に

優しさが「大切に」に出まくっている

闇汁の女人のあたりほの明し

うわっあいつ絶対変な物入れやがった…、怖くて美しい女人

ビアホールひとびと見つめあふことあり

あいつとあいつなんだデキテんじゃねぇか、嫌んなっちゃうぜ、的な句ではない、多分

たのしくて涙ぐむ妻胡桃割

オダサク的な、愛してるぜ的な

冬雁やもの言ふ妻が母の如し

なんだかんだで優しいの一番ですよ、優しさですよ、ヤ~サ~シ~サ、いやカモシカじゃなくて

温め酒亡父に似て世に後るるか

僕今年29なのにもうブッチギリに遅れてるよ…、良いんだ

秋晴の釘打つ希望ある如し

古き良き日曜の父の姿、こういうのにも憧れがないこともない

まゆ玉や敬語に満ちて加賀言葉

加賀って良いでしょ?と言ってるのが聞こえるようです

大阪は月の濁りのひやし飴

あぁオダサクは死してカレーを残す、という言葉があったな、ひやし飴がなんとも大阪にぴったり

焼鳥に生きる楽しさなどを言ふ

こんなのが、うまうま、馬鹿にしやがって、うまうま、だいだい役人が、うまうま、どいつも、うま、うまうま、焼鳥は生きる楽しさです、あ、ボルガ行きたくなってきた

凡会議懐炉が臍に熱くなりぬ

あ~、つまらない、句会行きてぇ~、とは大人なので言ってはならない

望遠鏡と遊ぶ波郷や冬雲雀

あぁ波郷先生ッという加賀さんの熱い視線が良い

大寒のストリップにも随行す

出張の時の句、男は出張に行くとストリップに行きます。

栗をむくいまが晩年かも知れぬ

あぁこれが幸せ

魂去りて大足の冷え給ひけり

波郷死す、絶対的に尊敬していた波郷死後の加賀の俳句がどう変化するのか、来週以降よく見てみてください。

春雪や先生の墓よその墓

波郷門下から優秀な俳人がたくさん出てきます、僕が思うには皆波郷の死後から個性がモリモリっと出てくるような気がします。加賀さんもちろんその代表の一人

さ、次週は加賀の第二句集からです。よし、大好きな長風呂でもするかな

ばーい