ふっと気が付いたけど、僕って友達の平均年齢は五十代ぐらいなんじゃないかぁ…と。会社の人達には俳句をやっている事を言ってないので(言っても良い事ありません)、なんだか僕が飲み会ばかり行ってるかのような、なんつーか、合コンばっかり行ってるような目で僕を見ます。
句会だっつーの!←ジャイアン的な
勉強会だっつーの!←ジャイアン的な
でもよく考えたら句会も勉強会も「仕事」ではないのでイバるもんじゃないなぁと、合コンというところは何やら楽しいらしい、というウワサがあり、行ってみたいけど、マラカス持ってヒャホ~とか言わないといけないだろうからやっぱり無理だなと思い、そんなわたしは今日もやっぱり川柳を読むのです。
はぁ?飽きた?
だーめ!川柳やるもーん!やるもーん!
良いじゃん、面白いじゃん川柳さ。
「夫婦の巻」より
二三丁出てから夫婦づれになり
嬉し恥ずかしうらやまし
させた朝お前おきて焚きつけなよ
田辺さんの文章が楽しい、以下引用
「ギブ・アンド・テークで同じようにいい思いをしたのに、亭主を起して釜のしたを焚きつけさせようとは!」
嬉し恥ずかしうらやまし
「馬鹿亭主」というすごい項目があり、以下再び引用
概していえば、すべての亭主が薄のろで阿呆で頓馬で助平で、よくこれで一家を維持していけるとおどろくくらいだが、そんなのでも生きていかれたとは、よほど世の中が泰平で暮しよかったのだろう。
うーん、馬鹿亭主しか居ない世の中、良いねぇ、男はあまりスマートじゃつまらんですぜ
女房の留守塩からでのんでいる
男は可愛い
女房にへつらいすぎてけどられる
男はお馬鹿
女房と相談をして義理をかき
最近お金をすぐに無駄遣いするので(って言っても古本買うとかよ)、お金をA子に預け、「あの…、句会に行きたいんだけど、あ、いや飲まんよ飲まんさ、あの、鎌倉へ…、行かせておくれよ」と交通費をもらいます。
けんかには勝ったが亭主飯を焚き
男は時に情けない
昼三をぶちのめす気で女房出る。
「昼三は昼三分夜三分の上妓」らしい、いやぁ女の人は「女房」と書くととたんに強そうに見える…
きょろきょろと男はすれど内儀せず
男ばかりが浮気するわけではないという話、いやいやA子、信じてるぜ、あの、日曜に吟行に行きたいのですが、交通費をいただけまいか
一も二もないと三くだり半を書き
あぁ許して許して。給料日前になるとなぜか談志の「芝浜」を聞く事が多い、「ぶってもいいけどあんた、捨てないで、あんた好きなの」なんてとこを聴きながら日本酒を飲むのです。
岡場所へ嫁も三年身を沈め
「岡場所は吉原以外の私娼街」松が岡のもじり、つまり鎌倉松が岡にある東慶寺の事、つまり駆け込み寺ね、三年修行すれば正式に離縁する事ができたらしい。
川柳面白いなぁ、三年なら東慶寺がピントこなければならないし、松が岡とくればやはり東慶寺。
わからぬ野暮は相手せずの句、なんだかお目にかかった事はないけど郁乎さんがニヤニヤしている気がする。
江戸川柳を読んでから秋風なんて、これは「飽きの風」か「秋の風」か疑いながら読むようになりました。
探るってのは楽しい事です。
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なんか良い事言っちゃった
バーイ