今井肖子句集『花もまた』
2013.2.25角川書店発行
不思議な縁もあるもので…
明日は伊那に行ってきます。
句会が楽しみなのと、
7年ぶりの伊那は色々思い出すんだろうなとややそわそわしています。
う~ん…、そわそわ
楽しみに待っていた句集がついに出ました!今日はこれをやろっと。きりんのへやだってたまには新刊をやります。
さてとその句集は…
今井肖子句集『花もまた』でなり!!
いやー、もうほんと好きな句ばかりで
読んでいただければわかると思いますがかなり僕好みです。
さ、読んでいきましょう。
雪の朝いま味噌汁のできあがる
これなんと一句目、つまり俳句を始めて間もない時期の句です。俳句細胞のようなものが肖子さんにはもう育っていたんでしょうね。
鴉飛ぶ屏風に風の起りけり
これもかなり初期の句らしく、蕪村展での句みたいです。ものすごーくカッコいい句。ぜひ墨で書いて欲しいような句。
群はなれ小さき冒険する蝌蚪も
仕事なんて行かずにずっと見守っていたい、おぉ可愛い。
手のひらをこぼれてゆきし子猫かな
最近一番欲しい物は、撫でるとニャーと鳴く猫の人形です。
鶯の声ゆつくりとはつきりと
明るくて大きな光を感じます。心の晴れる句というのは良いですね、何度見ても良い。
大いなるものに向かひて卒業す
みんな大きくなって俳人におなりなさい
影までも紫なりし鉄線花
僕は鉄線花が大好きなのですが鉄線花の句があまり作れません…、柿が大好きなのですが好き過ぎてあまり良い句ができません。好きな物をどう詠むか、うーむ、こんな風に詠めたら良いけど難しいなぁ。鉄線花好きならたまらん句です。
晩秋といふ眩しさのありにけり
品ですよ品。とても良い品。
花も亦月を照らしてをりにけり
好きなものと好きなものが詠めていて見事な句。大きな季題を大きく詠んでいるのにこってりしていないところがすごい。
鯉太りにやりと笑ふ冬ぬくし
ニヤリ!←いい笑顔
ひとすぢの笛に踊るや裏通り
裏通りと置くとひよろひよろっと笛の音が聞こえるのが素敵。
咲き競ふことなき梅の盛りかな
花(桜)ならなんだか道徳的な感じがしてしまいますが、梅ならぐっと良いですね。余裕をもって生きたい。
きのふまで筍だつたかもしれぬ
伸びた
万緑を力に水の走りけり
超気持ちいい!←北島的な
これ以上めでたくなれぬ大熊手
載せ過ぎた!めでたすぎて笑顔になってしまう。
爽やかや紙と鉛筆だけ持つて
気持ちをいつも爽やかに、とは思いつつなかなか難しい。
露天湯に朝のががんぼ浮きにけり
あぁ哀しい、しかし哀しいは少し可笑しい。この句大好きです。朝のががんぼだなんて良いなぁ。
ががんぼの何が幸せ不幸せ
脚とかとれちゃうしね
山椒魚地球に水のある限り
雑誌に載っている頃から好きだった句。山椒魚が地球の守護神のように感じられるのが嬉しい。
今オススメの句集を一冊と言われたら迷わず僕は『花もまた』を挙げるでしょう。読みたくて連日本屋をキョロキョロしたり、郵便受けを毎日覗いたりした記憶は当分ないので、どんなに僕が楽しみにしていたか伝わるでしょうか?
あと、A子が嬉しそうに最後までペラペラ捲って読んでいたのが印象的でした。僕の句でもあんなに楽しそうに読まないのに…。
素晴らしい句集です、みなさん読みましょう。
ではでは明日は四時起きなので…
ばーい