愛媛は宇和島を拠点とした結社「加里場」第199号に、冨澤赤黄男論を寄稿した。全6ページ。
「一匹のさむきけもの―赤黄男俳句の動物―」、赤黄男の作品の中で、動物を詠んだ俳句に着目したのだが、改めて数えてみると、赤黄男には動物の句がめっぽう多い。特に、第三句集を除いた第一・第二句集では、623句中197句、ほぼ3分の1が動物を詠んだ句なのである。
加里場の主宰・井上論天さんとは、私が俳句甲子園に高校生として出場していたころからのお付き合い。彼は、もう五十年近く続いている全国みかんの里俳句大会を、中心になって運営している。パワフルな人だ。今年の春に八幡浜の赤黄男顕彰俳句大会の会場でお会いしたときに「紗希ちゃん、今度なにか書いてよ」と頼まれたのだった。なにかということなら、ということで、同じ南予の作家である赤黄男について、新たな角度で書いてみようと思った。
「小熊座」で連載(ちょいちょい休載……)させていただいている「赤黄男句集『黙示』を読む」も、あと2句を残すのみ。最後までしっかり仕上げて、できれば一冊にまとめたい。
孔雀の羽根が噴水になつた夕焼 赤黄男

