伊賀のかりんと冬桜

untitled

もう冬桜。芭蕉公園の入り口にて。

先週末は、芭蕉のふるさと、三重県は伊賀上野へと出かけてきた。伊賀市のしぐれ忌俳句大会に参加するため。当日は「十七歳の十七音」というタイトルで、俳句甲子園の話や入選作の紹介、新興俳句をはじめとする過去の作家たちが十代二十代で詠んだ俳句について、講演させてもらった。

たとえば、碧梧桐の「赤い椿白い椿と落ちにけり」は23歳のころの作、虚子の「遠山に日の当たりたる枯野かな」は26歳の作。三橋敏雄の戦火想望俳句はまさに17歳の作品。石田波郷の「プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ」は19歳、高屋窓秋の「頭の中で白い夏野となつてゐる」は23歳。ひええ。挙げだすときりがない。10代20代の俳人たちよ、どうか現代の混沌に惑わされず、過去の同世代と並び立つような名句を生んでください。

untitled

芭蕉公園にはこんな謳い文句の投句箱が。「三百年の刻をこえ あなたが今芭蕉になる」。シブい見た目のわりに、アツいメッセージ。

131109_100230

芭蕉に関する記念で、陶板に俳句を彫って焼き、モニュメントにしてある。子どもたちの俳句が中心だ。

131109_100252

うん、うまい。自然体。

131109_100243

蝶が絵で描かれている!キュート。「急降下」もスピード感があってひきつけられる。

131109_100226

今年の楽天を予言していたのか!?十年くらい前の作品というから、阪神時代のリーグ優勝だろうか。

131109_100320

寒い冬の夜に、星を見ながらブランコをこいでいるのだ。「うう寒い」がなんともいい。いい句だなあ。

131109_100304

あれ、子どもにまじって、俳人・宮田正和さんの句も。しっかり年齢まで!チャーミングな方だ。今回、「大会にいらっしゃい」と声をかけてくださったのは、この宮田さん。あちこち案内していただいて、かつての「風」の欣一・綾子の話などうかがえて、貴重で楽しい時間だった。ありがとうございました!

untitled

芭蕉ゆかりの萬寿寺裏のかりんの木。たわわに実がなっていた。

かりんの実ごろり芭蕉の伊賀訛   紗希