蔦は、自分探しをやめた

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毎週第一・第三土曜日の午後は、櫂未知子さんを講師に、俳句を通して日本語や日本文化の豊かさを学ぶ、日テレ小鳩文化事業団主催の「言葉の寺子屋」(私もアシスタントとしてお世話になっています)。一か月強の夏休みが明けて、昨日、久しぶりの講座が。

休憩時間、参加者のひとり、女子高生のアツコちゃんが「これ、焼いたので、よかったら」と、手作りのカップケーキをもってきてくれた。「ありがとう、どうしたの?」と聞くと「夏休み最後だから、焼いたんです」とのこと。夏休みの最後に、ケーキを焼く女子高生!なんて可愛いの。こんな娘がいたら、絶対嫁にはやらんぞ!(と、勝手に父の気持ちに)。

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角川「俳句」9月号、特集は「これは名句なのか?」攻めた企画で、最近の話題になっている俳句を挙げ、5人の鑑賞者がその是非を述べつつ鑑賞するというもの。鑑賞者たちの歯に衣着せぬ言葉の数々が小気味よい。なんと、蔦の拙句も挙げていただきました。明晰な鑑賞あり、厳しいご批評あり、句も読まれて幸せです。ありがとうございました。

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そして、現代俳句協会の会報「現代俳句」最新号(2014年9月号)、巻頭エッセイ「直線曲線」欄に寄稿しました。

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「自分なんて忘れて」というタイトルで、ミスチルやSMAPのヒット曲、南十二国・榮猿丸・野口る理の句に触れつつ、現代の「自分探し」に飽きた若者にこそ俳句はぴったりなはずだ、というようなことを、ちょっと書きました。「若者らしい文章を!」という依頼で、本当に若者らしいちょっと青臭い内容になりましたが、俳句における「私(自分)」というのは、ひとつの大きなテーマとして、これからも考えてゆきたいテーマ。

今日・明日は、伊香保へ。夢二をしのんで行われる、夢二俳句大会に参加してきます。伊香保にいくのは2回目。今日は吟行の予定です。まだ見ぬ俳句よ、降りて来い!ということで、いってきまーす。