小石川後楽園で月一回の「小鹿・東京句会」。
雲が春。
いきいきと三月生る雲の奥 飯田龍太
まだ二月だけど。
そして、どんどん分厚くなる、「ふらんす堂通信」。
かつてはふらんす堂から出ている書籍の宣伝誌だったのだけど、ひとつ、またひとつと記事が増え、今号では吉増剛造の新作や深見けん二の蛇笏賞受賞記念ロングインタビューに加え、各種評論連載などあり、その充実は総合誌と肩を並べるほど。もう、総合誌と呼んでも良いんじゃないでしょうかね。
連載している「女の俳句」、今回のテーマは「妻」。
毛糸編み来世も夫にかく編まん 山口波津女
にちょっと愚痴ったりしてます(だって良い嫁すぎでしょ)
次は20句選に挙げたかった句いくつか。
妻として栗剥けば夫食ふ早し 殿村菟絲子
横から手が伸びてくる感じ。剥きにくい栗だから、夫の楽してる感じが強く出るね。
妻の日々卵も桃の花も買ふ 古舘曹人
卵の黄色、桃の花のピンク色。明るい色彩。
秋刀魚焼く煙の中の妻を見に 山口誓子
何してんの誓子、と思いつつ、ちょっとかわいい。見に来てほしい。
春先の正午愚妻と赤松と 永田耕衣
ごつごつした愚妻。
綿入や妬心もなくて妻哀れ 村上鬼城
妬心を持ち続けるのは疲れるからね。
俳句の中には、理想の妻もあり、現実の妻もあり。
「ふらんす堂通信」、値段の割に内容が濃いので、俳句好きな人なら読むべし。
