「鏡文字」 神野紗希

「鏡文字」 神野紗希

公園に時計がひとつ秋の蝉
舞茸や車掌の帽子平たくて
西瓜切る鎖骨に雨の匂いかな
新米や父公務員母教師
灯台の上の青空秋暑し
どの影も闇へと伸びて踊りの輪
霧晴れて少女の日記鏡文字