「木蓮」 江渡華子

会ひに行くまでふらここを漕ぐなかれ
春の夢覚めると海を見たくなる
春の雪あかるき無人駅ホーム
校庭の薄氷踏むために走る
如月のエレベーターの鏡かな
婚約の終はり木蓮見上げたる
蜂も水しづかに吸ひし夜明けかな