「はるのゆき」 野口る理

「はるのゆき」
春雪のいやにまぶしく眠くなる
ぢゆわぢゆわと壁に積もれる春の雪
棒あらば淡雪斯く掻く描く書く欠く
歩くとは春の雪踏むことなりけり
淡雪の写真沢山撮りて消す
くると傘巻き春の雪閉ぢ込むる
もうなにもなきがごとくの朝来る