ラーメンの湯気金風に紛れ消ゆ
94・4キロ(9月1日計測)
「とりあえずこの1か月はラーメン禁止ね」
今日の計測結果を見た妻がつぶやいた。
「え、トマト麺食べに行こうって言ってたのはどうなるの」
「うーん、延期だね」
「つけめんもダメ?」
「ダメ」
「冷やし中華は?」
「冷やし中華はOK」
「冷麺は?」
「冷麺もOK」
「・・・つけめんは?」
「スープを飲むようなやつはダメ」
僕がこの山梨に赴任して以来、開拓してきたラーメン屋たちにしばしの別れを告げるときがきた。
甲府に住んでいたとき、家から一番近くにあり記事にも取り上げさせてもらった「龍巻軒」。昔ながらのシンプルなしょうゆ味のスープにちぢれ麺が絡む。チャーシューが柔らかくて絶品。刻んだタマネギもいいアクセントになっている。昔、「嫌われ松子の一生」のロケをやって内山理名が来たことがあるらしい。
妻と連れだって一番多く行った、「円熟屋長塚店」。とんこつしょうゆのスープ。一部のメニューは無料トッピングで「野菜・にんにく・油・濃い味」を選べるというラーメン二郎と似た形式を取っている。煮卵の黄身がどろどろしすぎているのがあまり好みではなく煮卵をいつも残してしまっていたが、スープは夫婦ともに気に入っていた。担々麺も辛さが選べておいしい。
南甲府警察署の近くにある「がんちゃ」。山梨にはまだまだ数少ない魚介とんこつのお店。ややどろっとしたスープがクセになる。メンマが1センチ角くらいの太さで存在感があったり、どろっとしたスープを中和するようにしゃきしゃきの歯ごたえの水菜が添えてあったりと具材もこの店独特のこだわりがある。店名の由来は「ちゃんとがんばっていこう」ということだそうだ。
山梨市まで足を伸ばしたときに立ち寄るのは「焼豚食道」。こってり系のスープも特徴的だが、ここの売りはなんと言ってもチャーシュー。あぶって香ばしい焼き色のついたチャーシューが食欲をそそる。こじんまりとした店だが、常連客が多いようでしっかり地元に根付いている印象だ。
他にも駅ビルの中やイオンモールの中のラーメン屋もそれなりに愛していたが、自分のためと言い聞かせながら泣く泣くラーメン断ちを決意した。あー、誰か山梨に遊びに来て「あのラーメン屋おいしそうだから連れて行ってよ」とか言ってくれないだろうか。