秋風や『俳人風狂伝』閉ぢて
『俳人風狂伝』は、石川桂郎(1909~1975)の著作。
私の手元にあるのは、角川選書版のもの。
親本は、1973年に角川書店から刊行された。
高橋鏡太郎、伊庭心猿、種田山頭火、岩田昌寿、岡本癖三酔、田尻得次郎、松根東洋城、尾崎放哉、相良万吉、阿部浪漫子、西東三鬼といった11人の俳人たちの評伝。
よくこれだけ極端な俳人たちの人生を取り上げたものだな、と驚く。
漂泊者、物乞い、エリートくずれの犯罪者、浮世離れした大金持ち等々。
いずれも境涯性の強い、どこまでも滑稽で、且つ哀切な人間の姿がそのままに刻み込まれている。
また、1冊を読んでいるうちに、作者である石川桂郎の横顔がぼんやりと浮かび上ってくるところもある。